Newtype (October 1989)
Baoh OVA Pamphlet (September 1989)
Interview Archive
BAOH (April 1990)

An interview with Hirohiko Araki published in the November 1989 issue of the Newtype magazine, released on October 9, 1989.[1]
Interview
衰えぬバオー人気がこのアニメ化を生んだ
発行部数500万部を誇る世界最大のコミック誌「週刊少年ジャンプ」がいよいよOVAに本格的に取り組む。その第1弾として幾多の候補作の中から選はれた作品、それが「ハオー来訪者」だ。原作の荒木飛呂彦は、現在「ジャンプ」誌上で「JOJOの奇妙な冒険」を連載し、大人気を博しているが、その原型が前作であるこの「バオー来訪者」でつくられたのは、万人の認めるところ。独特の美意識につらぬかれた画風とストーリーは、日本のコミックシーンの中でも確固たるポジションを築きつつある。さて、その「ハオー」とは…。
謎の秘密結社ドレスの霞の目博士が開発した生体兵器。生物の体内に血管注射によって侵入する「ハオー」の幼虫は、脳内に通しる動脈内に寄生する。動物は危険を感じたリケガをすると、アドレナリンという分泌液を出し体を緊張させる。このアドレナリン量をバオー虫が感知し、宿主である動物を守るために、動物の肉体を強力に変身させる。これをハオー武装現象という。ドレスによってバオー虫を寄生させられた青年・橋沢育郎は、やはりその予知能力をドレスに利用されようとしている少女スミレとともに逃走する。次々と襲ってくるドレスの刺客たち。全身をサイボーグ化したドルド、超能力戦士ウォーケン…。修羅の連続の中、育郎とスミレの旅は続く。
この哀感あふれる物語をアニメ化するのは、監修=鳥海永行、脚本=寺田憲史、キャラクターデザイン&作画監督=沙那芭美智(山口正幸のペンネーム)の実力派スタッフだ。
一番影響を受けたのはマーク・トゥエイン
さて、原作の荒木さんにインタビユーだ。
「小・中学生時代の図画工作の成績は、5段階評価で5でした。影響を受けた画家、イラストレーターはあまりくわしくないので名前まではあげられないけれど、外国の女性ファッション誌で活躍している人たちや、カメラマンたち。理由はセクシーだから。マンガ家にならなければ、フアッションデザイナーになっていたかもしれません。好きな色はマリンブルー」
マンガ家になろうとしたきっかけは、ジャンプの手塚賞準入選を受賞して、すごくうれしかったから…と語る荒木さん。その耽美的な作風とはうらはらに、とっても純心な方のようだ。それは、
「一番影響を受けた作家は『トム・ソーヤの冒険』のマーク・トゥエイン。一番魅力を感じている場所は、 自分が子供のころ…20年くらい前の仙台市。出身地ですから」
ということばにも表われている。 そういえば荒木さんの主人公たちは、 謎や冒険が目の前にあると、どうしても逃れられないタイプが多い。そこに少年性を見いだせるのは、偶然とはいえないだろう。
「自分の作品で一番好きなキャラクターは魔少年ビーティーとジョセフ・ジョースター(2代目JOJO)。好きなエピソードは、ビーティーの不気味少年との対決の話です」
最後に、どうしても聞きたかったこの質問。ユニークな擬音やかけ声(バオーの「バルバルーッ」、ディオの「