Weekly Bunshun (June 2009)

Published June 11, 2009
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Weekly Bunshun June 18, 2009

An interview with Hirohiko Araki discussing the story of his work with manga that was conducted by Shunsuke Kimura. It was published in the June 18, 2009 issue of Weekly Bunshun on June 11, 2009.[1] The interview was later republished on November 18, 2011 in a collection of interviews by Kimura with other creatives.[2]

Interview

仕事のはなし

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ジャズだと思えば継続できるんですよ

 ぼくにとって漫画を描くことは日記を書くみたいなものなんですよね。『ジョジョ』って、凄く構築した作品だとよく思われてるんですけど、自分の中ではその時その場で考えたことをアドリブで描くジャズみたいなもので、ちょっと間違えてもその現場の一回限りの録音ならではの味が出ていたら面白いんじゃないの、という考え方でやっているんです。そういう感覚になったのは週刊連載をずっとやっていたからでしょうね。当然、第一部から第七部の現在に至るまで、それぞれ、連載開始前にある程度はストーリーを考えておきます。テーマも、バンと打ち立てている「人間讃歌」や「敵も味方も肯定的にものを考える人しか出さない」という、軸として追う部分は揺るがないようにしています。でも肉づけの細かい部分は事前に決め過ぎると、例えば来週の読者とか今年の時代の空気とズレてしまうし、連載中にどうしても自分でコントロールできない所が出てくる。だから日記やジャズのようなものだと納得するしかなかったんですね。

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戦いって常にあるもので、否定したらいけないんだろうとは思います。そこから問題になるのは何とどう戦うかで、恨みを残さない、誰かを悲しませない、そういう戦い方が要る。それで今の『ジョジョ』の登場人物のジャイロは銃を撃とうとした敵に自分で自分を撃たせたり、自分からは人を殺さないというように、いろいろ考えて戦いを描いています。それに敵にしても、常に悪と言うより、主人公とは違うけれども、一貫した価値観を持っているからこそ戦わなければならない人物として描いているんですよ。

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