文・聞き手/多根清史 写真/四宮 義博
■profile
荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)
手塚賞(集英社)で準入選した『武装ポーカー』で「週刊少年ジャンプ」デビュー。1986年末から長期にわたって連載を続けている『ジョジョの奇妙な冒険』。現在、Part7の『スティール・ボール・ラン』がウルトラジャンプで連載中。
「ポージング」はファンタジーとリアリティの境目
――第一部『ファントム ブラッド』がアニメ化が決まって、ご感想は?
荒木 第3部の後半がOVAになったとき(1993~1994年)、製作者の人が「(第一部の)ディオを描いてないので、脚本が作りにくい。これが完成したら、第一部も作ろうか」という話があったんです。で、(第一部の連載)当時のファンが支持してくれて実現して、ああ、描いてて良かったなって。
――「ここはこうしてください」というような要望は出されたんですか?
荒木 「こうじゃなきゃイヤだ」みたいなのは全くないです。訊かれたら、言いますけどね。基本的には「自分の娘を嫁にやるような気持ち」でして、任せたからには口は出さずに、ひたすら作品の幸せを願ってますね。
――第1部のアニメ化を見て、どうでした?
荒木 やはりアニメは、その製作者の作品ですから、その個性として見てます。
――第一部の絵柄は「筋肉」が強調されているようでしたね。
荒木 そうですね。今は陰影法や、ムードに力を入れてるのかな。それも、時代性だとは思いますね。あの頃はシュワルツェネッガーやスタローンが映画に出ていたから「やっぱ主人公はこういう感じなのか」って。で、だんだんスマートになって。特に(第五部の)ジョルノのときに「小さくなったね」ってみんなに言われたんですよね。
――やはり絵柄は意識して変えているのでしょうか?
荒木 絵を固定したくない、“そこ”にいたくないタイプなんですよ。昔の絵柄はけっこう捨てるのが早いですかね。だから、例えば「第一部のジョナサンを描いてください」ってお願いされるのが辛いんですよ。自分で模写している感じで、なんか似てないなぁ、と。
――先生独自の作風としてはポージング、いわゆる「ジョジョ立ち」がありますよね。あれは、「イタリア旅行」でミケランジェロの彫刻を見たのがきっかけ、と聞きましたが?
荒木 そうですね。向こうの彫刻や絵画って、ねじって立ってたりするんですよね。それがすごく新鮮な感じで、強調してみたんですよ。とにかく、あり得ないポーズで立たせるのが目的なんです。そこがファンタジーとリアリティの境目なので、みんなが実際にやろうとするのはおかしいんですよ(笑)。
――出来ないように描いていると(笑)。第二部や第五部の主な舞台がイタリアというのも、その旅行が原点ですか?
荒木 ええ、たまたま編集者が「イタリア行こう」とか、「エジプト行こう」というから行ったら「じゃあディオはここに住んでることにしよう」という感じになるんですよね。その当時の編集者の影響が、すごい大きいんですよ。
――特にイタリアへの思い入れが強かったように感じます。
荒木 なんかね、テーブルのセッティングひとつにしても面白いと思ったんですよ。飾ってる花や、オリーブオイルの瓶や、黒いスパゲッティとか、見たことないものばかりで、超カルチャーショックで。最初の刷り込み体験なんですよね。
「ジョジョ」ファンの審美眼に耐えるアニメ化を
――第一部はディオが吸血鬼になってからガラッと方向が変わった印象ですが、最初から「波紋戦士」の構想はあったんですか?
荒木 そうですね。子供の頃、けっこう謎があったんですよ。ネス湖のネッシーや、UFOとか。その中で、超能力というのは、すごいロマンに満ち溢れていたんですよね。横山光輝先生が『バビル2世』という漫画で、その超能力をテーマにしたんですが、電気のような見えない力として描いていたわけですよ。じゃあ、「超能力を絵にするというのはどういうことなのか?」と、ずっと考えていて。それで「波のように伝わっていく」とイメージから始まったんですよ。そうすると、そこにルールも生まれてくるし、距離感も分かるし。
――科学的な説明によって、超能力を表現したらこうなるという。
荒木 うん、ちょっと理論的に何か欲しいんだよね。根性だけで勝つのがあんまり好きじゃない(笑)。
――ジョースター家の血統が受け継がれる、という構想も初めから?
荒木 うん。『エデンの東』という、親子何代かに渡って、お母さんが犯した罪を、子孫が償うような映画や小説があるんですよね。代を追うごとに、全部違う人間なんだけど、因縁や血統で繋がってるというのが描きたかったんですよね。だから「人気ない」って辞めさせらたらどうしようと思ったけど(笑)。
――じゃあ、ディオは200年ぐらい生きさせる予定だった?
荒木 ええ、1回沈んだりするけど、復活してくるという。「(ディオがジョナサンの)肉体を乗っ取る」のも考えていたと思うんです。第三部も、波紋で行くつもりだったけど、もっと(超能力を)絵にしたいなっていう願いから、「スタンド」になったんですね。
――そういう大河ドラマって、漫画ではあんまりなかったタイプですよね。
荒木 70年代や80年代って、同じような漫画を描いていると、むちゃくちゃに言われたんですよ。だから他の人とは違う分野を突き進まないといけない(笑)。でも、当時のセオリーとして「外人の主人公は絶対やめろよ」「舞台を外国にするなよ」って言われるんですよ。
――真っ向から逆らったんですか(笑)。編集部に構想を出したとき、ストップはかかりませんでしたか?
荒木 その前の『魔少年ビーティー』にはかかりましたね。まず『魔少年』というタイトルが駄目なだと。よこしまな雰囲気もあって、「これは絶対やめろ」って反対されて。でも、当時の担当編集者が味方してくれたんです。
――やはりディオのキャラクターも、『魔少年ビーティー』から?
荒木 ああ、延長線上にあると思います。
――今だったら、どちらも時代にフィットしますよね。
荒木 かもしれないですね。あの頃は、シリアルキラーの実録物も、本屋の奥の方にひっそりあった。ああいうのにすごく興味があったんですよ。なんで快楽のために人を殺すのか? そういう謎が、ロマンなんですよね。
――荒木先生にとっては、切り裂きジャックもロマンでしたか?
荒木 ロマンですね。大体、漫画でも音楽でも「なんでこうなるの?」というのがけっこうあって。プログレッシブロックに多いんですけど。チューブラ・ベルズとか、何の知識もなく聴くとね、すごいショックですよ。
――今の仕事場には、約3000枚ものCDがあるって話ですよね。
荒木 ああ、ありますよ。何でも、どの分野でも聴くんですよ。
――キャラクターの名前やスタンド名も、音楽にちなんでますよね?
荒木 そういうものもありますね。でも、名前の意味と、スタンドのイメージがオーバーラップするようにはしてますけど。
――「ズキューン!」や「ゴゴゴゴ……」などの擬音も、やはり音楽から?
荒木 うん。漫画を描くときのテンポも、ビートを刻んでいるように、トントントンと行って、ドンッ!とかね。こうめくったら、と計算してコマ割りをしてるんで、週刊でやるのは大変でしたよ。リズムが合わなくて、「あと1ページしかない!」みたいな。
――コマ割りもそうですし、セリフもビートを刻んでますよね。
荒木 そう、リズム感を重視してるんじゃないですかね。アニメも、そうなってるといいですね。声優さんたちも、休憩時間にも「ウワァー。ハアァー」とか発声練習しているらしくて。気合い入れてくれてるみたいです。ディオ役の緑川(光)さん、顔もディオにちょっと似てきてるんくらいなんで(笑)。
――ディオといえば、「ウリィィィ!」はどこから?
荒木 もう忘れたなあ。多分、巻き舌で「アルルル」ってやってるんです。「(血を)吸いてえ!」みたいな。「ウリリリィ」って。
――作者ご本人が実演!(笑)第一部はそういう超人だけでなく、特にジョジョやディオの生い立ちに重きが置かれていましたよね。
荒木 うん、あらゆる物語で、作家は主人公のお父さんを絶対知ってなきゃいけない、と思ってるんですよ。どんな性格の人物に、どういう育てられ方したのかな? って考えてから、主人公を描くんですよ。
――ディオのお父さんはディオより性格が悪そうですよね(笑)。
荒木 そうそう。こんな悪いヤツいないだろうって。お昼の1時半頃にやってるようなテレビドラマが大好きで、DVDも集めてますしね。ああいうドロドロした、人間の本能が完全に描かれているという感じがいいんです。
――では最後になりますが、今回の映画について、お客さんに期待してもらいたいポイントを教えていただけますか?
荒木 叫び声や台詞の言い回し、ポーズもありますが、やはり30歳を過ぎた人たちも見たりするわけだから、その方たちの審美眼に耐えられる作品になってれば、本当にうれしいですね。
――本日は有り難うございました。
エリナ役 水樹奈々 インタビュー
文/結城昌弘 写真/四宮 義博
――『ジョジョの奇妙な冒険』の第一印象はどうでしたか? 絵柄などかなり特徴的ですが。
水樹 すっごくかっこよくってワイルドだなって思ってました。
――全員ワイルドですね。
水樹 ワイルドな男祭(笑)。なんかポージングがすごく個性的で。
――ジョジョ立ちってやつですね。
水樹 そうです。周りにジョジョファンがたくさんいるので、アフレコ前に、いろいろ勉強してきてたんですけど、すごいかっこいいなあと思ってました。
――今回の映画のストーリーを知ってどうでしたか?
水樹 想像していた以上にディープだった感じはしますね(笑)。でも、先入観なく作品に携わることができ自然体で役に入ることができました。
――今回、水樹さんはエリナ役ということですが、『ジョジョ』は男ばかり出てくるのですが。
水樹 そうなんです。女性は私1人だけだったんです。
――そういう男どもに囲まれた中のエリナという役柄について第一印象はどうでしたか?
水樹 本当にけなげで可愛らしいし、素敵な女性だなと思っていました。日本人女性のあるべき姿というか、昔ならではの男性を立て、そして三歩後ろを下がって歩くっていう、古風なイメージがエリナにはありますね。本当に献身的で、自分の思った人に全てを捧げるつもりで愛を注ぐっていうのは、ある意味男らしいっていうか潔い!
――逆に。
水樹 逆に(笑)。すごくすてきでかっこいい女性だとと思います。
――ちなみにジョジョ派ですか? ディオ派ですか?
水樹 私ミステリアスな男性が好きなんですけど、でもディオはあまりにも行き過ぎ感があって…(笑)
――あまりにもミステリアス……
水樹 過ぎて、私にはちょっと容量を超えてしまって、ついて行けないかもしれません(笑)。やっぱりジョジョ派かな(笑)。でも、あんな男性に出会ったら、私のほうが緊張してかしこまちゃいそうです。お父さんみたいなすごく安心感のある男性だと思います。
――包容力のあるタイプですね。
水樹 そうですね。あったかくて素敵な感じがします。
――作中のエリナのポジションは水樹さんの中ではどうとらえられていますか?
水樹 とにかくジョジョのことを信じて自分の決めた道を生きる女性なんで「お家は私が守っておくからあなたは自分の道を貫いて」みたいな感じだなって。
――なるほど…良妻というか…。
水樹 そうですね。何もできなけど、後ろからずっと彼をもうとにかく見守るという立場で、どんな形になろうとも私の信じた人だから最後まで私は見届けるっていう……やっぱり良妻ですよね。
――エリナは物語のキーポイントとしてディオに唇を奪われたりとかしてズキューン(笑)みたいなこともありますが。
水樹 ひどいですね。もう(笑)。ディオはエリナに気があるわけではなく、「俺のジョジョを取りやがって」「俺以外のヤツと仲良くするなよ」という感じでだったんじゃないかとか思うんですけど、2人の男性に振り回されてしまうっていうシチュエーションは、女の子的に少し憧れてしまうところはあります……やっぱり。人生で一度は経験してみたいって思っちゃうかもです(笑)。
――なるほど(笑)あんな風に振り回されてみたいと?
水樹 「あー、私どうしたらいいの?」とかってドキドキ……普通はあまりないことですけど(笑)…でもそういうのちょっとあこがれはありますね(笑)。
――エリナのセリフやシーンで心に残っているところはありますか?
水樹 何年もの歳月を経てのジョジョとの再会ですね。傷ついたジョジョと再会したときに本当は絶対に飛びつきたいぐらいの気持ちのはずなんですけど、ぐっとこらえて「お久しぶりです」って対応するところが「なんて素適な女性なんだ」って。感情をぐっと抑えて……大人だなあって思いました。
――ちなみに演出として「こういうふうに演じてください」のようなものはありましたか?
水樹 少女時代はとにかく純粋無垢で大好きなジョジョと一緒にいられるのが楽しいっていうストレートな感情を表現して欲しいとのことだったんですが、大人になってからは全体的に落ち着いて、泣いいても声のトーンは落ち着いてあまり揺らがないようにご指示をいただきました。
――最後にジョジョファンに向けて一言メッセージをお願いします。
水樹 一瞬の気の緩みも許さないぐらい全編見どころ満載でほんとに緊張感のあるシーンの連続です! ものすごく内容の濃い作品になっています。ワイルドな男たちの戦いっぷりも激しくて、かっこいいので、ぜひ皆さん見ていただけるとうれしいです。
――そんな中で、また貞淑なエリナがいて?
水樹 そうですね。一所懸命なエリナの姿も見守ってくれるとうれしいです!
――ありがとうございました。
声優初挑戦‼ スピードワゴン インタビュー
聞き手・文/編集部 写真/四宮義博
■profile
スピードワゴン
1998年結成。井戸田潤と小沢一敬からなるホリプロコム所属のお笑いコンビ。今回はコンビ名の由来になった『ジョジョの奇妙な冒険』の声優に挑戦。
――声優初挑戦ですが、やってみた感想はいかがでしたか?
井戸田 はい。難しかったです。
――どのような点がむずかしかったですか?
井戸田 ほとんど奇声だったんですよ。「キャー」とか「ワー」とか「キキーッ」とか。アドリブで1回やったんですけども、「じゃあ次アドリブで。こんな感じで」って指定されたので。2回目からは、アドリブのような、アドリブじゃないような感じでしたね。できあがりが楽しみです。
小沢 ぼくはダリオ・ブランドーという、ディオのお父さんの役をやったんですけど。ダリオ・ブランドーというのはね、本当に悪いやつなんですよ。やっぱりね、自分と正反対の役を演じるのは本当難しくて。もう少しぼくに、ああいうところがあればいいんですけど、自分には全くああいうのがないんで、難しかったです。
――でも、声はかなり悪役っぽかったですよ(笑)
小沢 ねえ。そう。悪役のね。ええ(笑)。
――ちなみに、『ジョジョの奇妙な冒険』は、いつぐらいから読んでらっしゃいますか?
小沢 もう僕は中学校の……20年前の作品ですよね。20年前は13歳だから、中ーぐらいに連載が始まったのかな? その当時ね『ジャンプ」ってもう宝物ですからね。『ジョジョの奇妙な冒険』好きってね、正直そんなに多くなかったんですよ。好きでも、1位じゃなかったの。なぜかっていうと『ジョジョ』ってちょっとマニアックだから。『ジョジョ』を好きな人は、パ・リーグが好き、みたいな。うん。
――ちょっとマニアックっていうか。
小沢 っぽい作品ですよね。でも『ジョジョ』面白かったな。うん。
――井戸田さんは『ジョジョ』は、読まれました?
井戸田 僕は『ジャンプ』の連載のときは『ジョジョ』読んでないですね。はずしてたほうです。読んだのは、2年ぐらい前に。三部まで読みましたね。あとはもう、ちょっと疲れてしまいました。
――まだ続いてますしね。
井戸田 長いので。で、あと四部からは、また機会をうかがって読もうと思ってますけども。
――訊かれすぎてると思うんですが、コンビ名のスピードワゴンというのは、どちらが?
小沢 ああ、僕くが。はい。
――その理由は?
小沢 ライブに出るときに、それまで小沢井戸田とか、井戸田小沢とか、そんなのでやってたんですけど。あるライブに出るとき「コンビ名を付けなきゃいけない」って言われて。「コンビ名どうすんだ?」って考えたときに鞄の中にちょうど『ジョジョ』があって。で『ジョジョ』をパラパラっと読んで「ああ、いいじゃん、スピードワゴンで」っていうノリです。
――じゃあもう本当に思いつきで、というか。
小沢 そうです。まぁ、好きだったから。例えばこれ、嫌いだったら絶対付けないですからね。
――やっぱり、それはキャラが好きだって思ったり?
小沢 うん。まぁ、キャラ好きですよ。
――何か演出的に、もっとテンション上げてくれとか、そういうのはあったんですか?
井戸田 テンション上げてくれ、はなかったですけど。もっと中国人っぽくやってくださいって言われました。
――中国人っぽく(笑)
井戸田 はい。どうも西洋人っぽかったみたいで。もっと中国でって。「○○アルね」みたいな感じでやってくれって言われました。
小沢 僕ね、このダリオ・ブランドーをやるときに「他人の不幸が、おれの幸せ…」ってとか、そういうようなセリフがあるんですけど。たぶん演出の方がやってくださったんですね。その方がとてもうまくて。その方の声のイメージがダリオ・ブランドーみたいな声だったの、もう。その人がやればいいじゃん、っていうぐらいうまかった。
――奇声のほうも、誰かにやってもらえるみたいなのは、なかったんですか?
井戸田 そのおじさんが、やってくれましたけど。「キー」とか「ケー」とか。こんな感じでって言って。上手だったんで。その人がやればいいのにって僕も思いました。
――ちなみに『ジョジョ』のこのお話がきたとき、どう思われました?
小沢 「ついに」と、思いましたよ。でもね、本当はね、正直尻込みというか。荒木先生に会いたくなかった。それは、会ってがっかりしたとかじゃないよ。会ってますます好きになったけど。好きな人に会いたくないの。僕は一方的に好きなんだけど。荒木先生はもう、空想上の生き物でいてほしかった。
――制作発表の記者会見のときお会いになったのですか?
小沢 そうです、そうです。
――何かお話されました?
小沢 あのね、荒木先生には「小沢さんみたいなタイプは苦手だ」って言われました。あのね、マニアックな人は「ここは、こうなってるんですよね。でも、僕はこう思うんです」みたいなことを言いそうだから、ちょっと「小沢さんはマニアすぎて……」って言われた(笑)
――これから見る人に対して、どこが見どころなのか、自分が出てらっしゃるシーンがどういうところなのかを教えていただけますか?
井戸田 はい。今回の映画の見どころは、いろんな奇声を発したんですが。その中にも、感情を込めて言ったところと、全く感情を込めずに言ったところがあります。ぜひ、見抜いてください。お願いします。
小沢 語りつくせませんね。見どころというのはね、誰かに言われて見つけるものじゃありませんから。みなさんが、一度その目で見て、確かめていただきたい。と言いつつ、スピードワゴンはクールに去るぜ。
井戸田 クールに去るぜ。
小沢 去るぜ。
――わかりました。今日はお忙しいところありがとうございました。