Playboy (07/2003)

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Incomplete translation
Published July 27, 2003

An interview with Hirohiko Araki and Sam Raimi about Spider-Man 2 from the July 2003 issue of Shueisha's Playboy magazine.

Interview

TranslationTranscript

It's finally open to the public... And now a courteous interview with the director

"Spider-Man 2" is already breaking records one after another in the United States, surpassing its mega-hit predecessor. It's finally released in Japan, and it's definitely a must-see movie this summer!! Thus, we present a memorable conversation between the director and a popular writer who has been a big fan of his early works!!

A new work that fully demonstrates the horror expert's charm!!

Araki: After I watched "Spider-Man 2", I really thought it was just as good as the first one.

Sam: Thank you. I was also shown your work, Araki, which is very wonderful. I was really impressed.

[Missing]

Araki: Do you sense any difference between Japanese manga and American comics?

Sam: American comics tend to have too much detail, giving them a very chaotic look. I find Japanese manga to be a bit more clear-cut in what it's trying to express; it's very simple and elegant by nature. Story-wise, comics cater to a rather limited audience. I think it’s wonderful that manga considers a much broader demographic and involves many people.

Araki: CGI's becoming more of a thing in movies, though. It's going to be very difficult to adapt manga unless the medium starts using more wide-angle shots.

Sam: Your works are very dynamic, Araki. I think they have an extraordinary amount of originality. The fact movies influence them, that's a good thing. Though these days, I'm becoming more interested in the people and the stories themselves. I'm also beginning to understand how the technical side of things can be used as tools of expression.

Araki: Is that so? As someone who writes stories myself, I'm quite a fan of "tragic love", which was a big aspect of what I liked about “Spider-man.” It would have been great if, at the end of “Spider-Man 2,” you did something like "The Graduate," where Mary Jane is a bride who gets snatched away (laughs).

Sam: That's a pretty good idea; you might see it in "Spider-Man 3" (laughs).

Araki: I liked how the ending finished with a facial expression, giving off the impression of an uneasy future.

Sam: I made MJ have a sad expression by putting myself in her shoes. The romance part is something that I personally love very much, and it seems that I combined my interest in it with this work. Actually, the original comics are also a romance story for men. American boys are shy to read plain love stories. How about in Japan?

Araki: I’ve liked such books since I was a kid. Rather than seeing a happy ending, Japanese people like it when they’re torn apart by fate, so it’s nice that even “Spider-Man” has the feeling of wanting to cry. Love is a painful thing (laughs).

Sam: Do you convey that to your readers through your work?

Araki: I had many painful experiences in real life, too (laughs).

Sam: So you're an expert on love (laughs). I don't have that much experience.

[Translated by Vish and MetallicKaiser (JoJo's Bizarre Encyclopedia)]

いよいよ公開…で、マ作家が表敬対談

すでに全米では歴代記録を次々破り、メガヒットとなった前作を超える勢いで快進撃中の「スパイダーマン2」。日本でもついに公開、この夏イチの必見映画なのは間違いな~い!! てわけで、監督と初期作品からの大ファンである人気作家とのメモリアルな対談をプレゼンツだぁ!!

ホラー第一人者の魅力を存分に発揮した新作!!

荒木: 今回の『スパイダーマン2』を拝見して、ほんと、前作に勝るとも劣らない面さだと思いました。

サム: ありがとう。私も荒木さんの作品を見せてもらいしたが、大変素晴らしいですね。非常に感激しました。

荒木: いや(笑)。でも、この2を見て、前回よりすごリラックスして演出されてるょうに感じたんですけど。

サム: それは間違いないです。昔のようにインディペンデントな作品を作ってる感覚というか。この予鍔(史上最高の製作毀220億!)でそれも変な話ですが(笑) 、自由度高かったですから。

荒木: 細かいシーン、例えば、が引きずられて爪がギギギーッっていう感じとか、昔ら大ファンの僕からすると監督のテイストがいっぱい。

サム: 鋭いですね(笑) 。あなたの作品を見て、そういうー的瞬間を感知する方だろうと思いましたが。私も今回、随所で今までに培ったホラー作家としての技術が大い活きてると自負してるんです。悪役がどれほど怖いか、客を怯えさせたかったし、キドキハラハラさせる手法を見せたくて。それが昔の作を思い出させるのかも。

荒木: すごくわかる気がします。あと、特徴的なのが壊れていく過程を描くというか。物質的な破壊もあるけど、登場人物の精神が壊れていく過程に特に出てると思うんですね。『死霊のはらわた』とかrダークマン』もそうだったし。『スパイダーマン』では主人公のピーターがスランプに耐っていって。

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サム: それは非常に面白い見方ですね。今まで考えたことがないな。でも、確かにそういう主人公の精神的な弱さ、欠点を持っているところに惹かれたのはあります。 荒木: 精神的なストレスで糸が出なくなったり。『死霊のはらわた』のゾンビも、悪霊に取り憑かれて心が壊れていくのが怖いですよね。『ダークマン』も心がどんどん変化していくし。そこに監督の魅力があると思うんです。

サム: 実は、人間が失敗を犯すということに私は大変興味を持っているんです。すごく悲劇的なことなんだけれど、そこからなにかを成し遂げる達成感、立ち上がることのできた人間こそ素晴らしいと感じますし。それこそ『スパイダーマン』の物語ではないかと思いますね。

荒木: 今回は特にそういうところがあって。だから、ピーターの親友ハリー(前作で、グリーン・ゴプリンと化した父をスパイダーマンに殺される)も楽しみですよね。でも気になるのが、監督の映画ってマスクものが多いけど、すぐそれを取っちゃわないですか? 取りたがってる気もするんですが(笑)。

サム: おっしゃるとおり。今回も取ってしまいました(笑)。意図はあって、観客にキャラクターの顔を見せる、目を覗き込ませることで、その時に感じてる痛みや感情を汲み取ってほしいんです。そのために剥ぎ取ってるんですよ。

荒木: それは『ツークマン』でも感じましたね。でも、『スパイダーマン』は正体がパレずに周りから誤解されてる点もすごい魅力だと思うんで。次の3を監督されるとしたら、苦労されるんじゃないかと心配です(笑)。

サム: 今、まさにホテルの部屋でも構想中ですが。非常に苦労してます。もしいいアイデアがあれば、今晩、部屋までご連絡願をますか(笑)。 荒木: アイデアならいっぱいあるけどなあ(笑)。

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サム: でも、荒木さんにはCGIアーティストとしてず仕事をお願いしたいですね。

荒木: どちらかというと画に興味があるんで、それは…(苦笑)。僕はゴーギャンとかジャスパー・ジョーンズにれて漫画家になった感じがるんですよ。監督はどういうきっかけで興味を?

サム: 実は、誰かの名作に影響を受けてというんじゃなくて。父が16のカメラを持っていて、初めてホームムーーを見た時、すごい驚きだったんです。現実を捉えて再現し、しかも順番を変えて時間をいじれるなんて。こんなものが世の中にあっていいんだろうかって。

荒木: 映画そのものの魅力、映像のマジックですか。

サム: まさに。ですから、初の作品はメディアとしてど使えるかという挑戦だった気がしますね。カッティングカメラワーク、照明だったり音響効果でどういうものを観客に与えられるか。

荒木: 僕の作品にも監督の演出の影響がすごいありますよ。目のUPになにか映ってガラスが突っ込んできたり。

サム: そういうディテールがちんと描かれることで作品に質感が生まれてきますよね。リアルな人間の記憶に近くなるような気がします。でも、荒木さんの絵のフレームは最高ですよ。

荒木: ありがとう(笑)。日本の漫画とアメリカのコミックで違いは感じますか?

サム: アメリカのコミックはディテールが多すぎてゴチャゴチャしてますね。日本の漫画はシンプルでエレガント、表現したいことが明確な印象があります。物語も、わりと限定された対象に向けられているのがアメリカですが、幅広い読者のことを考え、多くの人を巻き込んでいく漫画は素晴らしいと思います。

荒木: 映画のほうでCGが発達して、より広角ワイドな画面を漫画でも再現しなきゃと、けっこう苦労してますけどね。

サム: 荒木さんの作品は大変ダイナミック。オリジナル性が非常にあると思いますし、映画の影響だとしても、いいことなのでは。私は最近、人間や物語自体にますます興味を持つようになって、技術的なものはその表現ツールという認識が増してますけど。

荒木: それはそうですね。僕は話も自分で作ってますし。けっこう悲恋が好きなんで、『スパイダーマン』はそういう部分もいいですよね。今回の最後は『卒業』みたいに花嫁のメリー・ジェーンを奪うくらいの演出なら最高だったけど(笑)。

サム: それはいいアイデアなので3で見られるかも(笑)。

荒木: エンディングが不安な未来を思わせる表情で終わるのはよかったです。

サム: MJの悲しげな表情は自分でもそうだなと思いながら作ってました。ロマンス部分は個人的にも非常に大好きで、それに対する興味がこの作品と結びつけたようなものなんです。実は、原作のコミックは男のコ向けの恋愛小説でもあるんですよ。アメリカの少年は明らかな恋愛ものを読むのを恥ずかしがるんで。日本ではどうですか?

荒木: 僕は子供の頃からそういう本が好きでした。日本人って、ハッピーエンドより運命に引き裂かれるのが好きなんで『スパイダーマン』でも泣きたい感じがあっていいですよね。恋愛って切ないものなんですよ(笑)。

サム: 作品を通して読者へそれを伝えてるんですか?

荒木: 実体験も切ないことのほうが多いですから(笑)。

サム: 愛のエキスパートなんですね(笑)。私はそこまで経験がないんですよ。

荒木: いや(苦笑)。でも、今日はお話しできてよかったです。3も楽しみですけど、監督されるんですよね?

サム: そのつもりです。この前、映画会社の上層部が6まで作ると話しているのを耳にして、心臓が停止するくらいショックでしたけどね(笑)。 [1][2]

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References

  1. Excerpt
  2. Fully transcribed by Vish

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