Phantom Blood Movie Guide (February 2007)
Otona Anime Vol.3 (February 2007)
Interview Archive
Interviews provided in the Phantom Blood (Film) official movie guide.
Interview
In Part 5: Vento Aureo, you did a great job illustrating the gang's pasts.
Of course, especially since Giorno and his friends have such unfortunate fates, I had to make sure their backstories were illustrated well. To tell you the truth, I wanted to draw even more pages for them.
I get the impression you may have also wanted to draw Kakyoin's past from Stardust Crusaders?
Yes! I wanted to draw Kakyoin's as well. However, I was on the fence about whether to do it at the time. I didn't think it'd be acceptable to recount his childhood in the middle of the last battle, so I just made it into a monologue. When I think about it now, I could have spent a chapter of the series (or about 19 pages) drawing just Kakyoin's childhood, but during that era of Shonen Jump, it felt wrong not to have a battle every week. It was like some kind of Shonen manga spell was cast on me.
Since you established Giorno as Dio's son, I was expecting the story to expand on that...
I never had any intention of doing that, actually. Even during "Diamond is Unbreakable", people were speculating if Kars would show up, but this is not the type of manga series that would go in that direction, and I'm not the type of person who would write that. If that happened to me, it'd be over. I am of the opinion that if readers ever think to themselves, "I expected that to happen!" then I've failed. There are many manga out there that would go in that direction, but if I did that, it's over.
It's a manga that doesn't go according to the reader's expectations, right?
Even as a kid, I never thought predictable manga was interesting. That's exactly it.[Translated by MetallicKaiser (JoJo's Bizarre Encyclopedia)]
―― 今回は『JOJO』が20周年で劇場版映画にもなる、ということで『JOJO』の20年間について、幅広くお聞きしたいと思います。
荒木 『JOJO』は、映画になるのは初めてなんですよね。実は(笑)。OVAにはなってましたけどね。
―― やはり映画になるというのは先生にとって、嬉しいことですか?
荒木 それは嬉しいですよね。映画は好きですからね。
―― この間のJ-WAVEの放送に取材でお伺いしたとき (29ページ参照)、ゾンビ映画が大好きだとおっしゃってましたよね。
荒木 そうですね。ちょうど『ファントムブラッド』が始まる頃って、ゾンビ映画とか、ホラー映画がすごかったんですよ。 特殊メイクもどんどんすごくなってたし。ホラー映画のルネッサンスだったんじゃないですか。
―― 『ファントムブラッド』をはじめるきっかけは、そういうところにもあったんですかね?
荒木 『JOJO』をはじめたきっかけは、超能力を絵にしたかったと、よく言ってるんですけど、ホラー的なものをやりたかった、っていうのもありますね。でも、継い人間ドラマを描きたいっていうのが一番ありました。その舞台として選んだのが、少年マンガに当時なかったホラーだったんですよ。少年マンガでは、掟破りのことばかれやってますね。主人公が外国人で舞台が外国だし。それも少年マンガの掟破りですよ。
ーー『JOJO』の前に描かれていた『魔少年ビーティー』と『バオー来訪者』はどういう割りかただったんですか。キャラクターからの発想という気がするんですが。
荒木 キャラクターではないですね。あの2作品は「 強いというのはなんなのか?」というところから始まってますね。ビーティーは知能で闘うし、バオーはその肉体、生命力、筋肉、いわゆる肉体性ですよね。いろいろなものを駆使して、悪と闘うというのが基本ですよね。だから僕のマンガは、キャラクターマンガじゃないんですよ。子供の頃から僕は、大河ドラマみたいなのが好きなんですよね。例えば『エデンの東』とか『ルーツ』とか! 『風と共に去りぬ』も好きでしたね。何世代に渡る先祖からの因縁って、子供の頃から不思議だなあと思っていたし、興味があった。運命に翻弄される主人公たち、みたいなものに。
―― それが『JOJO』になるんですね! 過去のインタビューで、『ファントムブラッド』を始めるときに、第3部の『スターダストクルセイダース』まで、考えていたとおっしゃられてましたよね。
荒木 考えていたというか、三世代に渡るという構想はありましたね。三世代は基本ですよ(笑)、そういう大河ドラマでは。まあ、『JOJO』の場合は孫の孫ですけどね。その三世代の、3人の主人公は、それぞれまったく違うキャラクターにしなきゃいけないってのも考えてましたね。だから、ジョナサンとジョセフは真逆のキャラクターですし、承太郎もまったく違うでしょ。その3人の血統が最終的に悪を倒すっていう図式をやりたかったんですよ。初代も二代目も、三代目もいなきゃタメだった。誰が欠けても、悪は倒せなかったという図式ですよ。そこがなんか、いいんだよね〜(笑)。それが描きた かったんだよね〜。
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References