BIO HAZARD (January 1998)
Bubka (August 1997)
A postscript written by Hirohiko Araki in BIO HAZARD The Wicked North Sea (バイオハザード 北海の妖獣, Baiohazādo Hokkai no Yōjū), a light novel based on the Resident Evil series.[1]
Interview
「恐ろしくてすぐにでも逃げ出したい状況だけれど、一方ではいつまでもこの世界に浸っていたい」 それがこのゲーム「バイオハザード」を一言で言っての魅力である。脱出、あるいは仲間を救うために、いろいろな謎を解いていくという知的好奇心の魅力に対し、生存のために怪物どもをやっつけに立ち向かっていく。この「知性」と「原始の本能」の二面の魅力の融合感が絶妙で、その完成度はゲームを越え 「芸術作品」 と言っても良い、高い品質であるとぼくは評価する。傑作中の傑作である。
「バイオハザード」ファンのみなさんは、もう言われなくてもわかっているよとおっしゃるかもしれないが、あえて細かいところまで魅力を見ていってみよう。
まずぼくが気に入ったのは、ゲームが始まると「音」がまったく消えて主人公の「靴音」だけになってしまう点だ。 不安の想像力がとてつもなく増大してきて、コツコツとい自分の足音の響きに、廊下の角とかがビビって曲がれず「もうやめてくれよ」と逃げ出したくなる。そして部屋や通路の美術の素晴らしさ。これが恐怖心を増幅する。 各部屋ひとつひとつにそれぞれ違ったデザインと個性があり、その立体空間にはたった今まで「人が住んでたんだよ」っていう生活感の演出がほどこされている。それはかつて住んでいた者の望みが達せられなかった「無言の悲しみ」としてゲームをする者に迫ってくるのだ。
「死はゆっくりと、しかし、確実にやってくる」 これを象徴したかのようなゾンビども。これがまたイイ。あの「動き」と「唸り[Text obscured]あそましいまての「悲しみ」があるのだが、一方ではでもあるのだから、破壊した時は「爽快感」がある。所持品を制限され、何を持って冒険に出ようかな?という「知的魅力」に相反するかのように、「暴力の本能」を刺激されスカっとする。
この相対する二つの魅力が融合している、奇妙な感覚なのだ(時にはスリルを味わいたくて、あえてナイフで闘ってみたりする)。
これが「バイオハザード」を絶賛する理由である。
他にも魅力はもっともっと書き足らないほどあるのだが、最後にファンとしてどうしても知りたい。
主人公の女の子・ジルは、あんなにカワイイのになぜこんな恐ろしい仕事に携わっているのだろう? 任務とはいえ恐ろしすぎる。きっと彼女の過去には、その行動の動機となったなにか出来事とか体験があるはずなのだ。
きっとこの世にある残酷さに比べたら、怪物を倒しに行く任務くらい大したことないよと思う過去を、彼女は持っていると思うのだ。
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