Kahoku Shimpo (February 2004)
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Published February 10, 2004
Previous:
Bleu Vague (January 2004)
Bleu Vague (January 2004)
An interview with Hirohiko Araki from the local Sendai newspaper, Kahoku Shimpo.
Interview
Transcript
“
「埋蔵金求め日々探検」
あの日、あの時
漫画家 荒木飛呂彦さん
仙台市の小松島小に通っていたころは、江戸川乱歩の世界にあこがれていました。遊びといえば少年探偵団ごっこ。学校の帰り道、まっすぐ家に帰ったことはありません。仲間しか知らない秘密の場所に、魚屋の木箱を積み上げて、秘密基地を造ったりしました。
近所には古い町並みが残り、住宅地の近くには探検できるような大きな森、沼がありました。そして子どもの好奇心をくすぐるミステリーとしげきにあふれていました。
例えば埋蔵金伝説。 世捨て人のおじいさんが埋蔵金を隠したという伝説があって、台原周辺の防空ごうを探検して回りました。木の枝で仲間だけが分かる印をつけたりして、本当に楽しかった。
未確認飛行物体(UFO)が現れるという場所や、心霊現象のうわさもありました。念写を研究している大学の先生からは、月の裏側の写真を見せてもらって興奮しました。本当かどうかはともかく、未知の世界に引き込まれて、想像力が鍛えられたと思います。
本格的に漫画を描いて、出版社に投稿をはじめたのは東北学院榴ヶ岡高に入学してからですが、小さいころから描くのは好きでした。
最初に漫画の同人誌作ったのは小学四年の時です。幼なじみが「荒木、いいねえ」と褒めてくれるのが、とてもうれしかった。
今、振り返ってみると漫画家を志すすべてが近所にありました。[1]
”
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