Dengeki Online (April 2022)
Interview Archive
A short interview with Hirohiko Araki from Yomiuri Shimbun, a newspaper publisher in Japan. It was released on May 5, 2022.[1]
Interview
I want to draw art powerful enough to captivate the whole room. For example, seeing Picasso's paintings in person, they have an overwhelming presence about them. Manga like Dragon Ball and Slam Dunk also have this same kind of energy that makes them instantly recognizable. That's the type of art I am for.
[...]
- What's in store for JoJo in the future?
Araki: "JoJo isn't just about showing the good side of people. I think it's an ode to humanity to shine light upon those with troubled or darker minds. The theme of flawed individuals growing by facing their own trials and tribulations will always remain the same."
[Translated by Morganstedmanms (JoJo's Bizarre Encyclopedia)]
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の企画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」(読売新聞北陸支社特別協力)が30日、金沢市の金沢21世紀美術館で始まった。作者の荒木飛呂彦さんが読売新聞のインタビューに応じ、企画展の見所などを語った。
――企画展の見所は。
「原画が一堂に会しているので、絵の変化が感じられるはず。絵柄は時代とリンクしていて、バブルの頃のキャラは大柄でムキムキだけど、経済が下り坂になると細身の等身大の人間になったりします」
――会場には縦2メートル、横1・2メートルの大型原画も展示されている。
「空間を支配するほどの力のある絵を描いてみたかった。例えば、ピカソの絵は実際に見ると圧倒されるパワーがある。『ドラゴンボール』や、『SLAM DUNK(スラムダンク)』などの漫画も、ちらっと見るだけで、その漫画とわかるエネルギーがある。そんな絵を目指したいですね」
――金沢会場の公式ビジュアルは尾形光琳の「 燕子花図 屏風」をモチーフにした。
「燕子花が音符みたいにリズミカルにジャンプしていて、平面的だけど奥行きのある絵なんですよ。そのリズムに合わせて、シルエットが合うキャラを配置しました。本当は金沢にちなんで、 金箔を貼りたかったです(笑)」
――コロナ禍で企画展の開催が2年延期する間にシリーズ第8部「ジョジョリオン」が完結した。
「コロナ禍は、あっちを立てるとこっちが立たないというジレンマのぶつかり合い。そんなジレンマを一歩一歩乗り越えていきたいという思いが、『ジョジョリオン』の裏側に隠れている。開催できないかもと思っていたので、金沢で開催できて希望が湧いてきます」
――今後の「ジョジョ」は。
「『ジョジョ』では、善人だけを描いているわけじゃない。精神的に追い込まれている人や、暗黒面を持つ人も慈しむのが、人間賛歌だと思う。欠点を持つ人が、誰かとぶつかり合って成長していくというテーマは変わりません」