Dream Talk Session (August 2013)
Interview Archive
Interview with Hirohiko Araki in the guidebook for All-Star Battle, released on August 29, 2013. There is also an interview with Hiroshi Matsuyama.
Interview
The characters have been recreated so well, they may look cooler than they are in the manga. (Laugh) There's a psychological level to the battles here. I like how they've made it something more than just a fighting game.
The town of Morioh appears in Parts 4 and 8, but they're in parallel worlds, so they aren't linked in time or space. The two Josukes would never meet each other normally. With this game, though, it becomes possible. At first I was bit taken aback. But then the bizarre nature to it all really got me interested. It's very entertaining. I would never allow something like this in the manga, but since this is a game, it's cool. Same thing with Jotaro fighting Dio Brando. The way the characters look is so different over the parts, though, that normally if you lined them all up they'd look very out of place with each other. But this game fixes all that, and I think that's one of its strengths.
Personally, I play a lot of horror action/adventure games. I like exploring a lot, not just fighting. I like puzzle games too. And I like sports and racing games too, as you might have figured from my inclusions of F-MEGA and Oh! That's a Baseball! in Part 3. Lately games have been getting really "real." I still like cheap-looking games like F-MEGA.
Lately, though, I haven't really played any fighting games or shooting games. When I get excited during battles, my adrenaline pumps up. I want games to heal me. That's why I play horror games. Horror heals me. (Laugh) Even in this game, the punch animations are just too fast for me. I'd rather watch them in slow motion.
I wish I had a technique that girls liked. (Laugh) Or, I wish I could appear as a side character, who says "Do your best!" and offers up an energy drink or something.
People who started reading JoJo when they were young have now become adults and are contributing to this project. I'm really amazed. And moved that we can work together to let the next generation read JoJo. I was so surprised when I heard they were going to make an anime. For 20 years, I've thought about how unsuited JoJo was for TV. (Laugh) It ended up being a lot bigger than I imagined it would. I'm so glad the fans enjoyed it.
People say my gallery showing in Florence was a success, but I don't have any strong feelings about that personally. But one thing I did notice is that whenever I go to Italy, I always hear people talking about Japanese manga. Dragon Ball, Naruto, and Yu Gi Oh are all very popular. And whenever people talk about Japanese manga they always talk about Japanese soccer. I suppose Captain Tsubasa has had a lot of influence over there. Whenever you mention Japan in Italy, it's either Naruto or Nagamoto (soccer player).
I listen to country and Western music a lot. It's like American "enka" music. I like the pure, "human" sound of the vocals.
As for movies, I mainly watch suspense and horror. Recently I saw "Life of Pi" and "Gangster Squad." They were very good. There look to be a lot of good horror movies coming out in 2013, including the Evil Dead remake, so I'm excited.
From here on out, in JoJolion, I plan to focus on the Higashikata family in more detail. But it won't be linked to Part 4 in any way. People keep asking me when Rohan Kishibe will appear, so let me answer that question: he won't. (Laugh) That is absolutely set in stone. Another weird manga artist might appear, though.
Q. What is manga to you?
A. Like how food is a blessing from the sky and earth, I think manga is a blessing from society. I'm receiving ideas and inspiration from Japan.
Q. Who do you respect?
A. Many people... Shirato Sanpei and Fujiko Fujio I've respected since long ago. Recently, I've really thought about how amazing pro manga artist who came before me are. Like how they've polished themselves so much, how much work they were able to handle... it'd be impossible in the present day. They were always so pure about how they faced their work. They weren't drawing manga because they wanted to become someone great. they just wanted to draw. That's what's so amazing.
Q. What's the most important thing in the world to you?
A. A lot is important to me... hmm. The most important thing would be my breathing technique, I suppose. (LOL) If my breathing gets bad, my stomach starts to hurt. So every morning, I use a special breathing technique. I store up breath around my ribs. It trains my inner muscles and connects me with the universe. It's pretty deep.[Translated by molokidan][1]
部を超えて主人公同士が戦う“奇妙な体験”が可能ッ!!
荒木飛呂彦スペシャルインタビュー
「ジョジョの奇妙な冒険」の創造者、荒木飛呂彦先生が、ゲームに対する熱い思いを激白ッ!
マンガ家。1980年、『武装ポーカー』でデビュー。ウルトラジャンプにて「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ最新作、『ジョジョリオン』を好評連載中。
ギンギンな色使いでなく渋めのグラフィックが「グッド!」
――ゲームで定助たちが動いている姿を見た、率直なご感想を聞かせてください。
荒木 動きはイメージ通りで素晴らしい。あまり格闘ゲームとかはやらないほうなので、その点についてはくわしいお話はできませんけど。グラフィックもこれまた素晴らしい。美しいですね。『ジョジョの奇妙な冒険』を別媒体でビジュアル化するとき、みんなギンギンにしたがるんですよ。いっぱい色を使っているイメージがあるみたいで。でも、このゲームは色使いを渋めにして抑えていますね。ゲームをプレイする人たちからしたら、目が疲れなくていいんじゃないでしょうか。画面の色数が多いほど、プレイ時の疲労度って増して行くと思うんです。それに、最新のCG技術による立体感、空間性もいいですね。
――キャラクターについてはいかがですか?
荒木 再現度高いと思います。原作よりカッコイイかもしれません(笑)。精神的なバトルモードに入っていけますね。対戦以外にもいろんなキャラクターが登場するし、ただのバトルゲームにしていないのもうれしいですね。
絵柄が違うキャラが同居してもゲームならしっくり「なじむぞ!」
――世代と世界を超えて戦っている、ゲームの世界観については、どう思われましたか?
荒木 4部の東方仗助と8部(『ジョジョリオン』)の東方定助が戦うというのは、本来ありえないんですよ。原作では、4部と8部は同じ「杜王町」を舞台にしていますけど、いわゆるパラレルワールドで、世界も時代もリンクしていない。だから、仗助と定助がであうなんてことはそもそもない。イメージもしていなかったので、ゲームでそれが可能になっているのを見たとき、原作者として違和感があったんです。引いてしまうくらい。でも、その「奇妙な冒険」が、逆に興味深くもある。おもしろい。ゲームだからいいんですけど、マンガだったら「やめてちょうだい!」って言うところです(笑)。3部の空条承太郎と1部のディオ・ブランドーが戦うというのも同様ですが、シリーズ初期のキャラクターと最近のキャラクターとでは絵柄が違うので、同じ空間に置くと本来はなじまないはずなんです。それがしっくりとひとつの画面に収まっているのは、これもゲームのいいところなのかなあって思います。
バトルで興奮するよりもじっくりプレイを楽しみたい
――荒木先生は、ふだんはどんなゲームをプレイさせるのですか?
荒木 ホラーアクションアドベンチャーとかは、好きでプレイしますね。バトルだけじゃなくてじっくりと探索もするものがいいです。あとはパズル系。原作で『F-
――先ほど、格闘ゲームはあまりやられないというお話をされていましたね。
荒木 シューティングゲームもあまりやりません。バトルで興奮すると、アドレナリンが高まってしまうんです。ゲームで癒されたい。あ、ホラーアクションアドベンチャーはいいですよ。ホラーは癒されます(笑)。本作も、ピンチが当たっている場面とかが速すぎるので、もっとゆっくり見たいですね。静止画とか。
――ちなみに、ゲームにもし隠しキャラクターとして「荒木飛呂彦」が登場するとしたら、どんな技や能力を持たせますか?
荒木 スタンド持っていないとダメですか?
――波紋使いも参戦しているので大丈夫です。
荒木 女の子にモテる技を使えるといいな(笑)。でも、もし登場するならチョイ役がいいです。「頑張ってね」と栄養ドリンクを差し出す役とか。
テレビアニメの反響の大きさは予想以上でビックリ
――2011〜2012年は、ご自身の画業30周年と、「ジョジョ」シリーズ25周年を記念したイベントが多数ありました。
荒木 いろいろな企画をしていただいて、本当にありがたかったです。連載開始当時、少年時代を過ごされていた読者が、今や社会人。そうした方々に企画に携わっていただけたのが素晴らしい。それを見て、またさらに次の世代の方々に読んでいただけているというのが、また素晴らしい。今まで書いてきて、本当によかったなあと思います。
――テレビアニメが人気となりましたね。
荒木 そこは正直、びっくりしました。『ジョジョ』というのは、テレビアニメに縁がなかったので、なじまないんだろうなと20数年間思い続けてきました(笑)。だから、テレビアニメの反響の大きさは予想以上。そもそも、1部から始めたのも「どうせやるなら最初から」という開き直りみたいなものだった。ファンの方に喜んでいただけたようで、うれしいです。
――フィレンツェの原画展も好評でした。
荒木 そこは正直、実感がわきません。でも、日本のマンガ全体の高い評価は、海外に行くといつも耳にします。なかでも『ドラゴンボール』、『NARUTO―ナルト―』、『遊☆戯☆王』はすごい。日本のサッカーについても、マンガとセットで耳にしますね。『キャプテン翼』の影響があるんでしょうね。今、イタリアで日本といえば『NARUTO―ナルト―』か「ナガトモ(サッカー日本代表・長友佑都選手)」のようです。
――ところで荒木先生といえば音楽好きで有名ですが、最近、どんな音楽がお気に入ですか?
荒木 カントリー&ウェスタンをよく聞きます。アメリカの演歌といったらいいんでしょうか。ボーカル、人間の声を純粋に聞かせてくれます。
――荒木先生は映画好きとしても知られていますが、近ごろ、お気に入りの映画はありますか?
荒木 今でも映画は、サスペンスやホラー中心に何でも見ます。最近では『ライブ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』や『L.A.ギャングストーリー』がおもしろかったです。今年(2013年)から来年頭は、リメイク版『死霊のはらわた』をはじめ、ホラー映画にいいラインナップが揃っていて、当たり年っぽいですね。楽しみです。
『ジョジョリオン』に岸辺露伴は出てこないです(笑)
――現在連載中の『ジョジョリオン』の、今後の注目点はどんなところでしょうか?
荒木 東方家という家を、どんどん描いていきます。これは念を押しておきたいんですけど、本当に4部とはリンクしていません。「岸辺露伴はいつ出るの」という声が多いんですけど、出てこないですから(笑)。そこだけは断言しておきたいです。変なマンガ家は出てくるかもしれませんが。
――ゲームをプレイされている方々にひと言!
荒木 マンガでは、それぞれの部のキャラクターが出会うということはないのですが、このゲームでは『ジョジョの奇妙な冒険』の、さらに「奇妙な体験」ができると思います。美術とか素晴らしいものがありますので、原作者としてはそのあたりを楽しんでいただけたらうれしいです。
ものすごく奇妙な質問をさせていただきたい―――――
岸辺露伴が答えていた“あの質問”を荒木先生にもぶつけてみたッッッ!
原作の扉で岸辺露伴がうけていたインタビュー。そこで行われた質問を荒木先生にも敢行ッ!岸辺露伴の回答との違いに注目しよう。
Q. あなたにとってマンガとは何ですか?
荒木 食事が天と大地からの恵みであるのと同様に、マンガも社会からの恵みで生まれるものだと思います。日本の大地から、アイデアや創作意欲などをいただいているんです。
Q. 尊敬している人は誰ですか?
荒木 いっぱいいますが……。白土三平先生や藤子不二雄Ⓐ先生などは、昔から尊敬しています。最近、とくに先輩マンガ家はすごいなと思うんです。いろんなものを切り拓いてきた感じとか、さらに、こなしていた仕事の量が、いまじゃ絶対に考えられない。作品に対する態度とか、じつに純粋なんですよね。「偉くなりたい」とか、そういう動機でマンガを描いていない。「とにかくマンガを描きたいんだ」という、その姿勢がすごいですね。
Q. この世でもっとも大切なものは何ですか?
荒木 いっぱいあるけど……。うん、一番大切なのは「呼吸法」かな(笑)。呼吸が乱れると、胃も悪くなります。だから毎朝、呼吸法は欠かしません。あばら骨のところに呼吸を溜めてね。インナーマッスルも鍛えられるし、宇宙にもつながっている。深いですよ。