Interview:Globe-Trotter Travel Guidebook (July 2022): Difference between revisions
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'''世界中の国々を舞台に、さまざまな形の「人間讃歌」の物語を描いてきた荒木飛呂彦。そんな彼に、作品に影響を与えた場所や旅の魅力などを直撃取材。「旅」というテーマから『ジョジョ』の裏側に迫る!'''
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――荒木先生はこれまでに取材旅行でどんな国々を訪問されましたか?
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――そうだったんですね。取材に行かれる国はどうやって決めるんでしょう? エジプトへは担当編集の方からの提案で訪問されたそうですね。
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あれはエジプト好きの編集さんの趣味なんですよ。「会社のお金でエジプトへ取材に行こうよ。漫画家として行ったほうがいいんじゃないの?」って誘われて。僕としては砂漠を歩くのは嫌だったので「えー⁉」って感じでしたけど(笑)。いざ行ったらやっぱり感動しましたね。そこから「じゃあ次の作品は、強敵がエジプトにいて、主人公がそこへ向かっていく物語にしようか」というアイデアが生まれたんです。
Line 58:
あれは漫画だからちょっと大げさですけどね(笑)。でも、一理あるんですよ。やっぱり、自分で体感しないとわからないことってありますから。
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――旅先で必ず立ち寄るスポットはありますか?
Line 67:
音楽です。昔ならウォークマン®、今だったらiPod。徒歩で山を歩くときとか、本当はなるべく荷物を軽くしたいんですけど、ウォークマン®だけは置いていきたくないんです。やっぱり、心が救われるんだよね。遺跡とか山奥とかの僻地で聴くピンク・フロイドやサンタナはいいですよ。
――先ほど庭園のお話がありましたが、特に印象に残っている庭園はどこですか?
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――第7部の「シュガー・マウンテンの泉」を思い起こします。八角形の建物というと、第8部の大年寺山愛唱の家を連想しますし、旅先で見た作品や庭園からもインスピレーションを得ているんですね。
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そうですね。エジプトの遺跡や貴族の庭園もそうですけど、「なんでこういうものを造るんだろう?」と造られたときの物語を考えたりするのも好きなんです。人間の営みを感じるというか、「人間って不思議だな」と思わせられるというか。『ジョジョ』には登場していませんが、中国・大同にある、石窟に仏さまが彫られているところ(雲崗石窟)もすごかったです。「昔の人って、なんでこうすごいことをするんだろうな」と思いました。<br />
アメリカだと、ツーソンにある飛行機の墓場みたいなところ(デビス・モンサン空軍基地)も感動しました。砂漠のなかに古い戦闘機が太陽に照りつけられて見渡す限り置いてあるんですよ。「本当にこの世のものなのかな?」と思うような光景で、UFOを想像したりね……。あとはデスバレー。そこでは風か何かで岩が動いたりするらしくて、そういうエピソードからインスピレーションをもらっています。
Line 94:
やっぱりイタリアだと思います。美術やファッション、食べ物……どれも影響を受けましたけど、それらは全部一体化していると思うので。<br />
イタリアには本当に何回も行きましたね。多いときは、第4部、第5部の連載をやりながら、合併号の休暇を利用して、年3回とか。昔は「飛行機で寝ればいいや」と、寝ないで行ったりもしていましたけど、今だったら間違いなく体調が悪くなりそうです(笑)。
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――『ジョジョ』にちなんで旅先での“奇妙な体験”があれば教えてください。
Line 116:
――そんな頻繁にヒルに……(吸血鬼を引き寄せてる⁉)。それにしても『地球の歩き方』の読者も多く経験する旅のトラブルは、荒木先生も体験されているんですね。
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そうですね。動物はなめちゃいけないですよ。意外なところから来ますからね(笑)。スリは、にぎわっている観光地で体を押してくる人がいると「あ、来たな」とわかりますね。
Line 135:
「おいしいものを食べて、散歩する」、それに尽きると思います。散歩しながら何かを見たり、感じたり、文化に触れたりして、心の成長や癒やしを見つけていくこと。それが、僕の考える「旅」の魅力ですね。
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{{Size|18|'''秘蔵 ― おみやげコレクション'''}}
Line 145:
手のひらサイズの精巧なヴェネツィアンマスク。
[[File:Araki_Globe-Trotter_Interview19.png|thumb|center|150px|おみやげは資料になりそうだと思ったときとか、インテリアにいいなと感じたときとか、そのときの気分で買うことが多いですね(荒木)]]
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{{Size|18|'''ARAKI’S EYE<br />取材旅行フォトギャラリー'''}}
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