Interview:Issey Takahashi x Marie Iitoyo (December 2022): Difference between revisions

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ワガママで偏屈な天才漫画家・岸辺露伴と、天真爛漫かつマイペースな編集者・泉京香。ふたりが織り成す軽妙な掛け合いは、ドラマ『岸辺露伴は動かない』の見どころのひとつになっている。そんな凸凹バディを演じる高橋一生さんと飯豊まりえさんに、それぞれが演じる役柄や撮影現場の裏側について話を聞いた。
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<center>{{Center|{{Size|15|'''「ホットサマー・マーサ」で光る泉京香の存在感'''}}</center>}}
 
――第3期でドラマ化されるエピソードが「ホットサマー・マーサ」「ジャンケン小僧がやって来る!」と知ったときの感想をお聞かせください。
Line 52:
'''飯豊''' 露伴先生が外へ取材しに行くことを制限されている「ホットサマー・マーサ」では、泉くんはそんな露伴先生をどうにかフォローしようという立ち位置に回っていて。いつもだと露伴先生が言うこととはまったく違うことを提案したり、引っ張っていったりと、露伴先生を動かすことが多い彼女が、今回は常に露伴先生のことを気にかけてサポートしているのが、これまでとは違うなと感じましたね。そういう新たな一面がこの第3期で出てきたことで、自分の中の泉くんに対する愛がよりいっそう増した気がします。
 
<center>{{Center|{{Size|15|'''偶然から生まれる露伴&京香の軽妙なやり取り'''}}</center>}}
 
――演じるうえで心がけていることは?
Line 84:
'''飯豊''' 口調などはなんとなく原作の雰囲気を押さえているのですが、やっぱり生の人間が演じたときにオーバーにやり過ぎてしまうと「空気が読めなさすぎる人」になってしまうので、視線などにも気を配って、嫌われないようにしたいなと思っています。あとは、なるべく露伴先生との時間や目の前で起きていることに対して楽しむようにすること。泉くんはセリフだと相手をムカッとさせるようなことを言っているんですが、本人としては決して悪気はないですし、何かを計算しているというわけでもないと思うので、その雰囲気を出せたらと思っています。一貴さんからは「いつものテンション50倍でしゃべってください」と言われているので、それも意識していますね。でも、今はあまりいろんなことに気を張らず、のびのびとやらせていただいています。
 
<center>{{Center|{{Size|15|'''もはや“お約束”となった始まり方は今回も健在!'''}}</center>}}
 
――お芝居について、第3期までシリーズを積み重ねてきたからこその変化を感じることはありますか?
Line 112:
'''高橋''' それがいいんです。ミニマムな世界観の中で、非常に濃密なことが行われているということが。もちろん人がたくさん出る作品もそれはそれで群像としての楽しさがあると思いますが、気心の知れたキャラクターが繰り広げる物語だからこそ、ご覧になる方も安心して観られるんじゃないかなと思います。ある意味で、「ザ・ドリフターズ」のような存在といいますか。そもそも夏ではなく年末に怪異を描くというのも挑戦的だと思いますし、そういう「冒険すぎること」をやり続けることがこの作品らしさなのではないかなと思っています。『ジョジョ』を知らなかった方がドラマをきっかけに漫画を読んでみたり、もともと漫画を読んでいた方がドラマを観て面白がってくれたり、もしかしたら「漫画のイメージが強すぎるからドラマは観られない」と思っていた人も3年目ともなると「ちょっと観てもいいかな」と思えるようになるかもしれない。そのときに、露伴と泉くんが変わらない関係性を貫いていることが皆さんにどう見えるのか、気になるところです。
 
<center>{{Center|{{Size|15|'''回を重ねるごとに深まる露伴&京香のバディ感'''}}</center>}}
 
――高橋さんから見た京香、飯豊さんから見た露伴の印象も教えてください。
Line 134:
'''飯豊''' 衣装の中に次の作品への伏線が張ってあったりもして、ディティールへのこだわりに毎回驚かされます。ぜひそういう部分も探して楽しんでいただきたいですね。
 
<center>{{Center|{{Size|15|'''最初の観客ともいえるスタッフ陣の反応が糧に'''}}</center>}}
 
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
Line 180:
'''高橋''' 僕は原作を読んだときに、イブちゃんの、人が話しているのに「先生超大好きッ♡」って返してくるあの感じがとてもリアルだと思ったんです。自分の思いを伝えたいという気持ちだけが先行している人と対峙することは、こちらとしてはものすごく怖いんです。それがあまりにも絶妙に、写実的に描かれていてドキッとして。実は当初、ドラマの台本ではそのセリフがなかったのですが、そこも「漫画のやり取りをぜひ入れたい」と言って追加してもらいました。また、なんとなく中途半端になってしまっているこのコロナ禍に対する荒木先生のフラストレーションも、この「ホットサマー・マーサ」では感じていて。露伴の世界に現実を落とし込んでしまう思い切りのよさを、どこまで表現できるだろうかとは思っています。露伴が言う「いつまでするんだ、こんなもの。」というセリフは僕も共感するところがあるので、そのセリフを言えてうれしかったです。
 
<center>{{Center|{{Size|15|'''漫画との相互関係ができたからこそ目指す作品の形'''}}}}
 
――ちなみに、高橋さんは『ジョジョ』がもともとお好きとのことでしたが、飯豊さんはもともと作品をご存知だったんですか?