Famitsu (January 2019)

Published January 10, 2019
Missing translation

An interview published on Famitsu's website about the development of Last Survivor with Shoji Kazuaki (Producer) and Tetsuya Wagatsuma (Director/Technical Artist) on January 10, 2019.[1]

Interview

――『ジョジョ』を題材にバトルロイヤル形式のゲームを出そうと思ったきっかけを教えてください。

正路 最初に『ジョジョ』で対戦ゲームを出そうと思ったときに、どういうルールがいいかを考えたんです。スタンドバトルは、原作だと頭脳戦や心理戦の要素も強いので、そうした部分をゲームに出したいと思っていました。それらの面を突き詰めていったら、自由度のあるバトルロイヤル形式がハマりそうだなと感じていまの形になりました。スタンドバトルの心理戦は今作のテーマにもなっています。

――キャラクターは今回の体験会やロケテストでも5人とのことですが、オススメのキャラクターはいますか?

正路 TPSなどの操作に慣れてない方は承太郎を使って、基本の動きに慣れていただけると。ブチャラティなどは特徴的な動きができるのでおもしろいですよ。FPSが得意な方は主観視点で銃撃による攻撃ができるミスタを使ってみるといいですね。

――ロケテストはどういうプレイ方法になるのでしょう?

正路 ロケテストでおすすめの流れは、初めにチュートリアルで基本を学び、つぎに全国対戦で対戦のおもしろさを体験し、余ったPPでトレーニングをプレイして、新しいキャラクターを触ってもらえればと思っています。

。開発スタッフが何人か参加しますので、対戦はそこでマッチング率を上げます。最初のロケテでは東京と大阪で最大4台ずつ設置して、タイミングが合った人とマッチングする想定です。

――本作はアクションゲームながらTPSのような画面とシステムを採用していますが、この形式にしようというのはスムーズに決まったんですか?

正路 最初に「心理戦や頭脳戦が活きるスタンドバトルらしいゲーム性はなんだろうか?」ということをずっと考えていました。考えた結果、スタンドバトルはガードとか側転などを駆使して、正面から戦うアクション寄りのゲームではなく、“あらゆる手段を使って、敵を自分のスタンドの有利な状況に追い込み、一瞬のラッシュで勝負を決める”といった戦術的なイメージが合っていると思いました。それを実現するにはシューティングのシステムが近いかなと。

我妻 それとディオなど時を止める能力がありますから、「時が止まる能力は絶対に再現できるようにしよう」という意識もあり、それを実現するためにいまのシステムにしました(笑)。ただ、時を止めるスキルの発動までに1秒くらい時間がありますので、相手が“スタープラチナ”などの時を止める能力を使った瞬間、自分も同様のスタンド能力を持っていて、時を止めるコマンドを入力していれば、そのふたりだけ時が止まらず動いている状態になれますよ。

――それは熱い(笑)。ほかにリプレイ機能や、タッグ機能などの実装予定はありますか?

我妻 リプレイ機能は現状だと予定はないです。タッグ要素、10ペアのバトルに関しては検討中です。

――多種多彩な能力を持つキャラクターを実装するのはたいへんだったと思いますが、ゲームバランスはどのように調整を?

我妻 射程が短いキャラクターは超火力だったり、長いキャラクターは火力がなかったりで調整しています。たとえばミスタは遠くの敵を安全に攻撃しやすい反面、銃声がバンバン鳴るので位置がバレやすく、ブチャラティなどがしれっと寄ってきたりする危険性もあります。

――体力や移動速度といった基本能力はキャラクターによって異なるのですか?

正路 全員同じです。部位ダメージは基本的にはないですが、ミスタだけ特殊でヘッドショットがあり、ヘッドショットするとダメージが倍になります。

――バトルロイヤル形式の戦いのため、範囲攻撃などもいろいろ活きてきそうですね。

我妻 花京院の“半径20mエメラルドスプラッシュ”などはまさにそうで、領域が狭まるバトルロイヤルだとものすごく意味のある技になります。というのも、最終的にバトルのエリアが20メートル円になるので、最後の最後で発動すれば敵の逃げ場がなくなるんですよ。そうなる前に倒すか、時を止めて先手を取るなど、個々のスタンドを駆使した駆け引きを楽しんでください。

――そうしたキャラクターの特徴や必殺技などをゲームに落とし込む際、苦労した点はどこでしょう?

我妻 対人ゲームにおいて時を止めるのはヤバイ能力なので、能力を発動させるのに、何かしらの成長要素や使用回数に制限を入れようとは考えていました。なので、まずスタンド能力は“ザ・ワールド”から作って、後からいろいろな人物の能力を追加していったイメージですね。キャラクターでいうと最初は承太郎と花京院、ブチャラティあたりがゲームの核になるだろうと思い、作りました。

――杜王町を舞台にした理由についてもお聞かせください。

我妻 原作はそれこそ世界中の、さまざまな舞台で戦っていますが、本作では最初から町を舞台にして戦うことは決まっていました。広い平原などが舞台だと、ラッシュタイプは遠距離タイプにすぐ見つかって撃たれてしまいますから、なるべく遮蔽物の多いマップにしようと。それで『ジョジョ』の町といえばやっぱり杜王町だよねということで、杜王町が舞台となりました。制作の際にテレビアニメの設定資料もいただき、ゲームに合わせて遊びやすいよう尺度を変えたりしてはいますが、位置関係などは基本的にそちらの設定に合わせています。

――では、アニメに出てきた建物なども再現を? カフェのドゥ・メゴやパン屋のサンジェルマンなど……。

正路 杜王駅を中心に作られているので、残念ながらサンジェルマンは入っていないですね(笑)。でも、駅やドゥ・メゴはありますよ。ちなみにマップの広さ的には500×500メートルで作られています。

――最後に、やり込み要素などについてもお聞かせください。

  正路 いまのところ、性能に関係ないところでドレスアップ要素やカラーリング変更にしようかなと考えています。後は『ジョジョ』っぽい称号だったり、プレイヤーアイコン(魂のチップ)の図柄を変えたり、ジョジョ立ちを増やしていくのもおもしろいかなと。それと、戦績などをモバイルで見られるようにしようとも考えています。ロケテストでも何勝何敗の成績かは見られますが、最終的にはたとえば“承太郎の戦績”のように、詳細なデータを見られるようにしたいですね。“あなたの承太郎は全体の中の上位50%です”みたいな、全体のプレイヤーの中での位置や、キル数が多い少ないなど、細かな分析ができるようなものにしたいと思っています。将来的には大会なども開けたらいいですね。観戦もおもしろいゲーム性になっていますので、よろしくお願いします。


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